誰なら100%買ってくれますか?
売りたい商品を買ってくれる人、買って欲しい人を明確にイメージ出来ていますか?
よくあるのが、「この商品誰が使うんですか?」って聞くと、
「いや〜老若男女、幅広い人に使って欲しいんだけど…」と言われます。
もちろん少しでも多くの方に、少しでも幅広い世代に受け入れられたいという気持ちはわかります。
ただ、ターゲットを絞る事で、考え方や販売方法に1本の芯が出来るのです。ある会社の場合、
商品を発送する担当者は、「20代の女性が買っていると思いました。」
ホームページを作る人は、「30代の男性が買っていると思いました。」
メールマガジンの担当者は、「50代の女性をイメージしてメールを送っていました。」
など、スタッフ一同がそれぞれ異なるターゲット層を思い描いて、
結局、お店の雰囲気やメッセージもターゲットにしたい人の心に響かないんですよね。
スタッフの意識をまとめる事も必要ですし、とかく目的や発想はぶれやすいものなので、気付いた時に
ターゲットが絞れていれば軌道修正しやすくなります。
イメージした上で、別のお客さんが買いに来るのは大いに結構。
でも、こんなタイプの人が来たら間違いなく100%買うよ!というイメージを作るのはとっても大切なんです。
例えば、香水を販売するとしましょう。
この香水のニオイは男性向けなのか?女性向けなのか?男性向けだとしたら若い子?
それとも年配の方?じゃあ年配だとしたら、何時香水をつけるの?
仕事でも使うとしたらどんな職業?などなど…。細かく実際にいそうな人物像まで絞り込んでいきます。
これは、商品づくり、ブランドづくりにおいても重要な作業で、
その人が好む色やカタチ、予算などが明確になってきます。
そして、その人がどんな生活リズムで、この商品にどのように出会うだろう?どうやって買う事ができるだろう?などをシュミレーションするわけです。
この香水の場合も、普段でも気兼ねなく香水を使える自営業、
ちょっとお洒落に気遣う50代の中年男性、洋服はブランド品を…という細部まで想像を膨らませて、
スタッフ一同が想像できるイメージ像を作り上げてしまいます。
そうして出来上がった人がターゲットとなるのです。
あとは、どんな色の梱包を好むだろうか?紺かな?黒かな?
どうやって香水を買うのだろう?百貨店かな?雑誌の通販かな?どんな雑誌を見るのだろう?
インターネットで買う場合、どんな言葉で検索するのだろう?キャッチコピーは、
「ちょい悪オヤジの香り」?など、いろんな事が明確になるわけです。
もし、ターゲットが決まっていなければ、是非考えてみてください。
今までの購入者から想定しても結構ですし、
本当に使って欲しい人を想定し見直すのも結構かと思います。
ターゲットが決まれば、良いアイデアが浮かんでくるかもしれません。
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